デフォルメされた大きさが楽しませる。YSR
YSRの名前から分かるようにどこかユーモラスだし、乗っていて楽しい。スズキにはすでに4ストの「ギャグ」があったし、何事にも本気を出しすぎるホンダは水冷の2ストNSR50でこれを追いかけた。このタイプは「冗談」の範疇で楽しむべきバイクなのだ。バーディーのエンジンをのせたスズキギャグは非常に真面目に作られたバイクでディスクブレーキ付きだった。乗っても優等生でYSRよりひと回り小さい気がした。カタログのバ...
View Articleバイク界の「いい人」ボルティー
オムスビタンクにUの字型シート。最初はなんだこりゃ、と思ったけど見慣れるとなかなかいい。それどころか実にいい。MZなんかもそうなんですけど、好きになるのに数十年かかるこういったデザインのちゃんとした理解者って「天才」以外の何者でもない。ニッポンのバイクは寿命が短いので、やっとこさ良さを見いだせる頃には生産中止が当たり前なんですよ。ボルティーのカタログは3種類知られていて、どれもタンクが表紙。僕なんざ...
View Articleどこまでもゆこう。道はきびしくとも ヒュー
Dは発音しないけど「ジェベロ」コレクションのいっちゃん薄いところであります。デュアルパーパスでスズキ、それも20世紀後半の。海外向けカタログも持ってなかったです。これに乗るとたしかに果てしなく、何処へでも行ける気がする。シロヤギ様、このタイプでしょうか。画像で確認するとエンジンガードが、いやよく分かりません。DJEBEL...
View ArticleXT。お前っていうやつは……。
XTみたいなのが1台あれば違っていたと思う。僕の心は残念ながらバイクから離れてしまった。なんとなくそう思う。乗るか乗らないかという話です。昔はこうではなかったのに。バイクは好き。カタログは好き。しかしバイクにはあまり乗らない。バイクは愛人なのかそれとも道具なのか、そのどちらでもない。僕にとってバイクは扶養家族なのだ。バイクが好きで複数台持って、それぞれを使い分けている人たちが羨ましくてたまらない。歳...
View ArticleMonday , Tuesday , SASEBO !!
最近手に入ったカタログで一番カッコ良かったのがこれ。ホンダシャドウ1100。アメリカ生まれのアメリカンでアメリカ人デザイナーの作品。まあみてください。このギンギラの「キッチュ美」。製品の塗装もメッキもよくなったのは確かですが、広告の撮影、画像処理もものすごく向上したのは確かです。ED'sというのはバーガー屋さんですか。こんな派手さを背景にしちゃあさすがのシャドウのメッキも負けちゃいます。昔「バーガー...
View Articleプラス10ccの余裕
手に入ったばかりのヤマハのカタログです。1977年のDT100。ヤマハの2スト、97cc。中途半端排気量ファンは多いです。100とか200とか180とか……。あの人もあの人もあの人も。表紙は野球のシーン、英語だけど、アメリカ向けだな。ショップのハンコで住所が分かる。確かにDTのタンクグラフィックでアップフェンダーだけど、シルエットや雰囲気がTY系にも見える。90ccが「100」ccの3桁になっていい...
View Articleドカです。おっ、象印賞!!
スーパースポーツ70年代~90年代両観音の見開きを開けたら時代の異なる2台のバイクの対比だった。ベベル好きは周囲に多いから昔のドカは普通に見るチャンスが多い。一方近所にドカ屋さんがあるので、信号待ちの最新パニガーレが「ヴォン…シャカシャカ…シャカシャカ…」とメカ音を出しているのをよく見る。しかしなぜかドカのロゴが明朝になったカジバ時代のバイクを見ることはほとんどない。昔はどーでもいい、と思っていたカ...
View Articleドリームじゃないぞ。ベンリイ50だ。CL50.
ノーマンロックウェル風の表紙。これは(持ってなきゃ)仕方無いな、といやいや手に入れたカタログです。アメコミ風(カワサキ、スズキ)表紙とか変化球ものは見つけたらすぐ手に入れることにしています。何も考えないコレクターならこれぞ宿命っていうものです。CL50、どこかで見慣れたカタチだと思って見ていたら中野ブックガレージさんにいつも停まっていたやつだった。海外赴任の友人から預かっていたリトグラフがあった。ポ...
View Article人生色々、原付も色々。
ネタがない時こそメイト頼りです。まだブログアップしてないカタログを見つけました。郵政メイトのような赤いマシン。このV50はキックと「E」のエレクトリックスタートの2本建て。50なんですが、2人乗りです。人生色々、原付も色々。表紙の落書きは71年7月26日ととれます。本当かな。表のVの字を見てください。処理が思いっきりカラフル。虹の上を走るイラストは久里洋二風ですが、その下のVの字がまさに日本の田名網...
View Articleモトグッチの鷲が笑ってる
これ実は2度目のブログアップ。ルマンⅡの頃のモトグッチ総合カタログです。ありゃっ。同時期にV35イモラはもうでてたんですね。つうことは1980年前後か。デザインの変更はグッチの場合はトップダウンではなくて下位車種からだったんっすか。これは知らなかった。イタリアに行けば分かります。グッチがイタリアンバイク代表ってこと。ドカでもなく、アプリリアでもなく、ましてやベネリやラベルダでもなく、このグッチこそが...
View Articleパン・ヨーロピアン。道はすべてが繋がっている
大型ツーリング用マシンの市場ではBMWやハーレーが対抗となる。そこはスムーズなニッポンの4気筒が……じゃない。今じゃBMWもバリバリの4気筒メーカー。このホンダ製ST1100はフルカバードのツーリングモデルでV型4気筒エンジンを縦横90度曲げて搭載した。タンクはダミーらしい。だいたい僕はツーリングの雑誌にも全く興味ない。こういうバイクはその旅をストレス無しに移動するために特化した道具そのものなので同...
View Article星は何でも知っている。MZ、JAWA、PUCH。
ちょっと格好いいカタログの表紙。毎度おなじみのMZです。MZは東ドイツの名門で、DKWといった方が分かりやすいかもしれない。ヤマハの赤トンボももとはといえばDKWのRT125がルーツだ。※RT125はあか抜けた最新のものもずっと同じ名前を持つ。ジャパンベスパが扱っていたとは知らなかった。かつてMZはデグナーを擁して125ccや250ccで戦ったこともあった。旧東欧チェコにはJAWA(ヤワ)があった。...
View Articleサングラス外したら、吹き出しちゃうほど……。バイク図鑑
ビキニカウルにシートカウル、キャストホイールで固めたスペインのサングラス。500ccシングルだ。おそらく70年後半から80年代にかけて作られた最終型。以前に紹介したカタログはスポークホイールでシートはストレートだった。フロントブレーキはドラム。いやそうじゃなくてインボードディスクと聞いた。旧カタログを探してハンドルまわりを見てみると、おお、ちゃんとマスターシリンダーが見えるじゃないか。VT250以来...
View Articleペケエスの中量級。ミドルかライト級だな。
XSの400-2F。スポークホイールでドラムブレーキ付きだ。これは珍しい。廉価版か。「2F」という名前がついている。国内向けのGX400の場合、角型タンクからティアドロップタンクになった途端に、キャスト化されたと思い込んでいた。そうそうアルファベット横文字の縦書きはこのカタログのように「下から上」が正しいようだ。こうみるとぱっと見、タンクグラフィックやシートがSR400にも似てる気がする。キャストの...
View Article中途半端を飲もうよ。中途半端を冷やしてね。
2スト2気筒中途半端排気量。カタチはそのままRX、DXの流れ。いい感じの組み合わせです。ヤマハのCSシリーズは180ccから始まった。1968年発売のCS-1Eはセルモーター併用で当時の250cc並の21馬力、車重120kg。その後フットボール型のタンクが印象的なCS-2を経てCS-3で200ccに排気量アップ。いやそれ以前に1971年発売のCS-200Eという200cc版があった。タンクはフットボ...
View Article1982年。「Vの季節」
V4エンジン、シャフトドライブのセイバーは印象が薄かった。カタログ表紙に大きくVF750。「セイバー」の文字は小さい。マグナを同じカタログに同居させるという広告手法だ。セイバーのカタログにはもう1種類だけ四角い豪華版があるらしいが持ってない。しかしそれもやはりセイバー/マグナの同居版。ホンダ様。それでよかったんですかい、と訊きたくなります。1982年はVの季節。2気筒NVやVT250、4気筒のVF4...
View Article私のカローラ、私のカローラ~。プラス100ccの余裕
「ニッポンの3大イレブン」といえば「セブンイレブン」と「イレブンPM」そして「ペケエスイレブン」だ。なんて事はたったいま思いついたので、どーでもよろしい。ライダーの脚とエンジンの下半身を斜め前から望遠で捉えた写真。車名は下からの縦書き。先々週とりあげたXS400-2Fと同じ手法。このような表紙のシリーズにはRD400の最終型「デイトナスペシャル」も含まれる。このRDの対米向けにはなぜか分からないがよ...
View Articleハスラー、ぐっとくる名前じゃないか。
1969年初めて行った第16回東京モーターショー。スズキのブースで配られた総合カタログ。実際はその後の1970年だったのかもしれない。1969年は昔すぎてあまり覚えていない。スズキハスラー。デビュー時の250がとにかく格好よかった。やる気をあらわすフレームマウントのFフェンダー。気がつくとデビューを知ったのは平凡パンチ誌だったので記憶に色はついていない。これなんとメッキの金属製だった。いかにも「プロ...
View Articleアールゼットは白に限る
これはカタログではなく、チームゴロワーズのチラシみたいなもの。ええい!フランス語は分からんのだ。初期RZのカタログは「一般教養」程度なら持っています。国内向けは初期の250と350。この後の250/350の3本ラインが2種類、YSP仕様(XZの表紙)の赤でほぼ揃う。あとブルーメタがあったっけ。RZR以降のものも持ってる事は持ってるのだが、蒐集にいまいち気合いが入らない。こちらはイベントで買った東本氏...
View Article「メシが、うまい」DT200の明るい世界
DT200のカタログ。開くといきなりこんなページが。綴じは左。こういう場合英文のように横組で書かれた文章を左から右へ読んでいくはず。普通は、です。写真左にどーんどーんと縦書きの大きなコピーが2行だけ。これはこれで有りだな。だがしかし……。空気かメシかいったいどっちが先なんだ!!...
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