オムスビタンクにUの字型シート。
最初はなんだこりゃ、と思ったけど見慣れるとなかなかいい。
それどころか実にいい。
MZなんかもそうなんですけど、好きになるのに数十年かかるこういったデザインのちゃんとした理解者って「天才」以外の何者でもない。
ニッポンのバイクは寿命が短いので、やっとこさ良さを見いだせる頃には生産中止が当たり前なんですよ。
ボルティーのカタログは3種類知られていて、どれもタンクが表紙。
僕なんざあ、江戸っ子なもんで
「ボルティー?だったらグラストラッカーにしろい!!」
後先考えず言っちゃう性格だから、ダメなんですよねえ。
ボルティー、いいバイクってもんは「いい人」と同じように決して褒め言葉ではなくて、本来ネガティブな意味合いで語られるものなのです。
ああ、また牝狐のような性悪女にだまされたい。
ボルティーのカタログのコピーは「愛着」「スタンダード」。
これををキーワードにすべて語られる。
使っているうち当然愛着もわく。「道具性」に満ちたバイクってのは通勤も旅行もこなし、安価で、メンテフリーで、信頼性も経済性も高いもの。
とっかえひっかえバイクを買い替える人には不向きで最初から10年単位で持つことを前提にした作り。
広告コピーもそう言ってる。
僕が今使っているもので例えればカメラ、リコーのGRみたいなものなのです。
ニッポンの250ccはヨーロッパではちょうど125ccに値します。
よく分からないけど、TU125スーパークラシックって言うのがボルティーに似ている。
クラシックか。
そう見えなかったけどボルティーのカタチって本来そういう味付けなのか。
埼玉のバイク屋さん「KENZ」のボルティーカスタム。
BSAっぽい改造はあれっ?と思いますが、ノーマルっぽいロードスターは非常に「有り」だと思います。