60年代のカタログは、写真ではなく「絵」がいい。
当たり前の事実にあるとき気がついた。
いやぁ、この絵には昔のアメリカの生活、憧れのミッドセンチュリー文化そのものがある。
ライフの雑誌広告に出てきそうな不動産広告、ライフスタイル。テレビのある豊かな生活、郊外の広い庭の芝生、電化製品、カーライフ。
1969年はそういうアメリカ。「絵に描かれた」のは理想的な空想生活の終焉、一つの区切りだったのだ。
ドリームはCB。やっぱり夢なのだ。
CB450とCL450。
波打ち際まで来るなんて、危ない。
いーえ。これは夢なんですから大丈夫です。
それとも崖の上なのか。バービーみたいな小麦色の彼女も夢なのです。
こんなCL450は知らなかった。赤タンクです。
スカイダイビングがもう少しで「手が届くスポーツ」だった時代なんですね。
パラシュートとCLって。
ぜーんぜん関係ないじゃないか。
ハンターカブなんざぁそのまんまアメリカのイメージ。
トラッキングにキャンプなんていうのなら、ワシらにも想像がつくのですが、向こうから来る2人連れは馬上の人。アメリカだねえ。
SL90で荒野を飛ばす。それはいい。
CL175の行き着いた先は熱気球の離陸シーンじゃないか。
60年代の夢。
とまあ、こういう風に自分に対しての説得が進むのですけど、
とにかくこの1969年のホンダカタログをきっかけに、新たに蒐集の道を進もうとしています。
欲しいカタログもだんだん揃ってきて、蒐集への興味が薄れてくるのも事実。だからこそ「今度はこれを集めるぞ」という意思表示でこれまた自分自身を鼓舞しているからなのです。
コレクターにとっては「集めなければならない」という使命感がエネルギーになっているのです。
もう一冊くらいは、同じ雰囲気のカタログがなかったか。
探してみるとありました。
それがヤマハだったです。
1966年。60年代はやはりサーフィンなんだ。ボードもデカい。
ヤマハ製のハンターカブ、「トレイルマスター」もいい。