同い年のアグスタオーナーが言う。Oさんの話です。
最近体力がない。ナナハンはガレージの中を移動させるだけでも嫌になってしまう。ってまさに同感。
しかし重いからって、とりあえずまだ手放す気持ちはない。
出来ればもうちょっとだけ軽いバイクが欲しい。
250ccか350cc。体力は落ちたが、まだまだMV125Sで妥協するほどにはなってないぞ、とここはきっぱり。
カタログはスペイン製モトトランス社のドカ250ccストラーダ。
350cc「ベント」の兄弟分です。
何十年か前、アグスタの350sに惚れ込んで探しまわった結果、連絡があり売りたいという愛知のあるマニアの方にたどり着いた。
その人はアグスタ350sの他、ドカの900SSとウインカー無しの250マッハワン。それにヤマハのTYに乗っていた。
普段から自宅での仕事。建築士かなんかの仕事だったと思う。
仕事に詰まるとドカを磨き、時々TY125で家の周囲の坂道を走り回る。
その時のマッハワンが僕が最初に見た本物のドカシングルだった。
ちっちゃくて気難しい。
オーナーに音が聞きたいと言うと10回以上キックして、ようやくエンジンがかかった。
音といい、態度といい、その生意気な自己主張。
マッハワンは俺には無理だなマニアックすぎる、すぐ思った。
その数年後、時はバブルの崩壊前。
僕はその時買ったMVアグスタ350sを高く売った。
それもまったく同じアグスタ350sを買うために。
出来ればもう一度、アグスタ350sが欲しい。
今だったら当時よりもっと楽に乗りこなせる気がする。
癖も仕組みも分かっているし、重さも、大きさも雰囲気も自分に向いている。
2台乗り継いだからよく分かる。
あるいはデスモ450がいい。
マッハワンに怖じけづいたわりにそう思う。デスモとマッハワンと何がどのくらい違うかも知らないが、そう思う。
もし自由になるお金があればの話、というかそれが問題。
趣味のバイクやクルマは若いうちに買っておく事が大切だと思った。
歳をとったらメンテナンスにかかるお金だけでヘトヘトになってしまう。
同い年の別のドカオーナーはベベルの他にちょうどいい450ドカシングルを持っている。
ずるい!!実に羨ましい。
JTさん、あなたの事ですよ。