カタログ集めも悩みが尽きぬものなんです。
時代やメーカーや車両に関係なく、美しく、興味深いカタログを集める。
簡単な、たったこれだけのことができない。
ついウケ狙いの車種だの高価なもの、人気カタログに目がいっちゃうのです。
最近見つけた最も美しいカタログとはなんとホンダスクーター。
いつも「大型スクーターに乗っている輩とは美意識を共有できない」なんて言ってる男です。僕は。
スクーターを売るための美しい事実は認めたくない。
しかしこれは真実なのだ。
なにげなく、偶然思い出した。
スコルピオライジングという短編映画。
ケネスアンガーが作ったスクリーンのなかでハーレーのメッキパーツが異様に輝いていた。
※もちろんあのギタリストのアルバム名なんかではない。
スコルピオライジングは60年代後半、ちっちゃな映画館で上映された。
僕にとってこれを逃したら一生観る事ができない、危機とチャンスだった。
十代の行動力だな。
背伸びをして、無理して行動しようとしていた当時の自分が思い出される。
その頃ハーレーの自由を目指して、疾走していた人たち。
花、旅人楽団。サトリの前後のジャケット。
カワサキにカッコいいカタログを見つけた。
アメリカンバイクなのだ。
金属素材とメッキの輝き。なんというか、シズル……。
えーっ?「シズル感」って、料理専用の言葉なの?
金属にふさわしくはない表現らしい。
これです。
この輝きがスーパーリアルなイラストの流行した時代を思い出します。
部分的にモノクロ化とか、
今はデジタル処理が映像化をなんでも可能にしちゃうんだ。
いい傾向だ。
今回はコメントしづらくてご免なさい