ヤマハのシリーズ広告。
バイクのパーツパーツを見せるというやり方は、モトグッツィ/ベネリ連合のカタログでもおなじみ。ほぼ同時期ですからから、どちらかが真似したなんて話はないでしょう。
GX500が出たのは1976年。GX750、XT500、TX650合わせてきっちり4種類。このカタログに関してだけはこれで全てで間違いない。ある日突然知らないバリエーションが見つかるなんてことはこのシリーズに関してはまずない。
70年代これがヤマハの国内4スト重量車というくくりです。
XT500だって、この時代ならりっぱな重量車です。
ところでTX650だけエンジン単体の写真がないのはどうしてかな。
もっともっと後になると、輸出用でこんなカタログも出てきた。
ヤマハリッターバイクカタログ、紹介するのはXS1100と1100SとTR1の3種。
黒金でアップハンドルのミッドナイトスペシャル、じゃない1100S。というのは
750とは違ってXS1100Sはミッドナイトスペシャルとは呼ばないそうです。
サイドカバーにはそう書いてなく、ただ「1.1」となっています。
ビキニカウル付きアメリカンという摩訶不思議なものも今見るとなぜか新鮮です。
XSとTRに挟まれた見開きページの真ん中で画像が中途半端になっちまいました。CBX6発やZ1300に負けず劣らずXS1100もかなり速かったそうです。あるブログからの情報ですが、テストライダーではない技術屋さんなのにヤマハのテストコースで245km/h出したとは驚きです。
外見はシャフトドライブだし、大柄でいたって地味な存在なんですけどねえ。
そうそうこんなXSイレブンのカタログも1枚だけありました。
当時流行の角目ヘッドライト、シャフトドライブ。僕は角目は苦手なんですが、これに関しては違和感なく納得できます。
TR1は地味なツイン。カフェレーサーベースとしても人気もあるらしく、
このサイトでも沢山取り上げられています。
上のヤマハ4連発のカタログはかなり好きなシリーズカタログ。
もちろん大切なコレクションではあるのですが、表紙の鉄・鉄アルミのメカニズムどーんというやつは見続けていると脳みそが重くなって苦しい。頭に磁石がくっつきそう。そう、いくらバイク好きの僕でも。
バイクカタログにはハードよりソフト要素=「人間」が必要なのだ。
風景でも人でもいい。なんか安心できるような。
さてトルコはイスタンブールで見た、あるおっさんが改造したスクーター。
なんとなく「トロイの木馬」に似てるけど、ギリシア軍の木馬に滅ぼされたトロイってあんたの国にあったんじゃなかったっけ。
ウエスタンとギリシア神話とアジアンキッチュテイストの合体。
これをいったいなんて表現したらいいのやら。