1980年代初めのフルカウリングについてです。
国内ではフルカウルは認可されておらず、街で見かけるのがドカMHRかR100RSのみという時代。赤坂溜池近くの福田モータースで木箱に入った大げさな外観のCB1100Rをトレーラーから降ろすのを見た。
自分の記憶の中ではちょうど「ジェラシックパーク」のヴェロキラプトルをクレーンで下ろすシーンと重なる。
(実際のヴェロキラプトルは羽毛があり映画より小さかったらしいです)
ハンドルに当たる部分がやや角張っていて、シルエットは奇麗にまとまっているヤジマカウル。夜間にCB250RSのヤジマフルカウルモデルを追っかけた事がある。ひらりひらりと走るその様子は重ったるい250RSとは全く別のキレのいい動きをしていた。
ドカMHR用フルカウル、ヤマハSRX250用、ヤマハRZ用、こいつはあるスーパーカー漫画家用スペシャルが出てたはず。RZ用のシートカウルは横から見ると四角でなかなかその造形は魅力的だった。
1983年6月にはVT250にはメーカー純正のフルカウルモデル「インテグラ」が出た。レーサーレプリカがどっと出現して、たった数年でヤジマスペシャルの優位性が薄らいでしまった。
赤坂のフクダの反対側、六本木通りの二股にあるヤジマのショールームは現代風でおしゃれだった。僕は暇なときよく覗きにいった。
思ったより気さくな人で昔のレースの事、レーシングドラムブレーキ、赤黒ヤジマのグラフィックが出来上がるまでの話など聞いた。
奇麗な黒い塗装の改造カタナが置いてあった事を覚えている。
下はニコバッカーフレーム。
ドカ用やRZRがあったことが記憶にある。