先先週のことだった。
近所を散歩していたら古いグレーのSRXが自分の横を走り抜けた。
長いこと存在も忘れていたバイクだが、好きなバイクだったんだってことに気がついた。グレー以外の濃いブルーとブラックがあったことも忘れていた。
いかにもベリア製タコと交換しなさいねって囁きかける、センター位置のスピードメーターホルダー。斜め右上にスピードメーターを付けるとしたらどんなメーターがよかったのか。その時代にはその時代の標準的改造セオリーがきっとあったに違いない。
バイクは愛人や恋人じゃない、本来「扶養家族」なのだ。
しかしよくよくSRXを見れば、これが「配偶者バイク」だとすぐに感じた。一夫一婦制を守リきる賢者のバイク。
絶対に浮気なんぞしない、そう貞操観念の固まりみたいな、人間に例えれば私「カタログハンター」そのもののような堅物ライダーのためのバイクなのである。断定はしましたが、もちろん何の根拠もありません。
持てるバイクが1台のみだったらCB400Fかデスモ450かこのSRXかと思っている。しかし現実にナナハンなんぞ持っていますとプラス小さなバイクが欲しくてたまらなくなるものです。
ある時ガレージを片付けていて、スリムなバイクならもう一台だけ置けることに気づいた。ヤフオクでリトルカブやタウンメイト、ミニトレ、モンキー、トモスなどを物色。あーあ悪い癖がまた始まってしまった。
いや、部屋に置いてある125ccを復活させる手もあるぞ。
旅行に来ても、なんかいいバイクはないか探しているのです。いま。