ボビィとボビー
今ボビーといったらボビーオロゴンだけになっちまった
昔はいっぱいボビーというアイドルがいたんです。
まさにボビーだらけ。「ミスターロンリー」のボビーヴィントン、R&Rのボビーライデル、「頬にかかる涙」のボビーソロ。歌手も曲のタイトルにも多かった。「ボビーに首ったけ」というのは片岡義男の小説タイトルだが、同名のボビーに首ったけ(原題Bobby'girl)というアメリカの女性歌手の曲が浮かぶ。
この曲が流行った時代は知らないのに、なぜか曲は知っている。昔のヒット曲はどれも一曲一曲が超超超ロングセラーだったからだ。
格好はちょっとだけオシャレですが、どう見ても真似じゃん。
ヤマハ好きはこれを見るたびにいやな気持ちになっていた。
何もダックスのカタチを真似するこたぁないだろうって思いました。
カブのコピーならまだしも、ダックスです、ダックス。
僕は今どきのプジョーやピアジオのような前2輪スクーターも嫌だった。
一方常に真似をされる立場のホンダがCB400SSを出したとき、友人のホンダ好きがぷんぷん怒っていた。「そこまでSRが気になるのか」と。
これもはっきり覚えている。
ジャンルが違う話だがヤマハがストラトキャスターを出した時、嘆いた友人がいた。日本楽器はあれだけオリジナルデザインギターにこだわっていたのに。
その男はギターおたくでダンエレクトロという比較的マイナーなEギターを持っていて、忌野清志郎に貸していた時期もあったそうだが、いまはもうバネ指でギターが弾けなくなってしまったと僕に言った。