丸っこいタンクに独特の2トーンカラー。さらに独特な造形の4発マフラーエンド。500ccに珍しい4気筒。それがこのバイクの魅力の全てだった。
当時CB750のカタログ広告コピーでは「乗りやすい重量車」から一転「それなりの人間でないと乗って欲しくない」「乗り手を選ぶ」などの脅し文句が並べられた。これに対し500ccはナナハンクラスという権威に躊躇した層がターゲットになった。
だからといって500ccは簡単にカジュアルに乗れるのかというとそうじゃない。国内ではどの広告も格調は高く、敷居も高いまさに「趣味人の道楽」路線だ。500だからといってナナハンより250cc分、5万円分格が落ちるという訳ではないと言いたいらしい。
ところが海外版だとカタログも思いっきりカジュアル。大平原をセーターで、街中を軽装で軽く乗りこなすといった写真。
この初期型カタログはイタリア語版とフランス語版6ページ。
イタリア版は本文はイタリア語なのに見出しだけが英語(っぽい)
スペックではイタリア語版に馬力表示はなし。
フランス語版では日本と同じ48馬力9000回転となっている。
下の小さいカタログではこれが50馬力。あれっ?国内版で50馬力になったのは550ccになってからだったんじゃ。
分からん。謎だ。