僕にとって大切なことです。
ウラルのカタログは相変わらずレベルが高い。
IMZ社製空冷水平対抗2気筒。旧式のBMWのコピー品だとはメーカー自ら認めています。古い旧車そのもののメカニズムがいまなお生きていて、ノスタルジック好みファンにはたまらない程の魅力となっている。
舗装道路以外の用途でも使われるロングセラーモデルだそうだ。
ウラルのサイドカーにはフルタイムとパートタイムの2輪駆動がある。
一般的にサイドカーは1輪駆動のものも多く、運転方法もナンバーもヘルメットの有無も必要な免許もこの駆動方式によって異なる。
「草原の実験」という映画にサイドカーが出てくる。
シンメトリーの画面を多用したじつに美しい映画で、台詞はない。
物語の背景にはカザフスタンの大自然が大きく固定され、ここに衝撃の結末が突き刺さる。
草原、一面のラフロードを頑丈な軍用サイドカーがスクリーンの均衡を崩すようにカーをスライドさせ疾走する。
これはウラルなのか?ここにはドニエプルというライバル車種もある。あるいは中国製の長江という後輪同軸ではない仲間なのかも知れないが。
アスファルトからはずれ、広々とした草原に特化した異形のカタチがここでは唯一選ばれ生き続けている。