たまたま手元にあったカタログです。
今考えるとこれこそオフロード入門の名車HT90だったのに、当時は単なるヤマハの90ってことでしか記憶がないです。
HT-2って呼ぶのでしたっけ。
DT250お下がりのデザイン、アップフェンダーでチャンバー風ダウンマフラー、やる気満々のちょっとしたチビクロッサーじゃありませんか。
昔のツーリング仲間が乗っていたのがこれだった気がします。
いや、そうですこいつです。
1970年前後に発売されたこの車体も80年代に入ると、むちゃくちゃ安くなって、僕の最初のツーリングには2台参加していた。
そのうち1台はシフトレバーが折れたりで、目的地まで凄く時間がかかった想い出があるけど、後になって思うとあれはあれでまた楽しい思い出です。
本来ツーリングにはトラブルがつきものなのです。
これに乗っていた女性Mちゃんは出たばっかりのZ400GPに乗ってきた彼氏と結局別れてしまいました。
もう一台のHT-2になんと2人乗りで参加した夫婦はその後離婚。
HTは「別れのバイク」なのかもしれません。
トレールマスター80/YG5-T
再び登場です。
トレールマスターカタログがまたまた手に入りました。
このバイクのことは詳しくないんですが、この頃のカタログがいいんです。
それこそ今流行の「スクランブラー」です。
表紙の後の男性の乗りかたがいまいちぎこちなく感じるのは気のせいかな。
ブレーキの効きが悪い、足を出して停まるシーンにも見えます。
今外車2輪車雑誌ではドカもベーエムもスクランブラー一色で頑張っています。対するこいつは60年代の本格派トレールモデル登場前の最後の……ええ、まあ「小物」だな。
こういう黒銀商業車改みたいなお手軽オフロード車にはなんともいえぬ親しみと可愛らしさを感じてしまいます。
これに対し、赤く塗られたモデルはイメージががらっと変わります。