マラグーティは日本では有名じゃない。
僕も名前だけしか知らなかった。
とにかく「陸王」より古い、戦前1930年代からあるイタリアの老舗だ。
日本にはスクーターとモタードが入ってきている。正直どちらもぱっとしない。しかしカタログに載ってるキッズ用の50ccのバリエーションが面白い。
ガキジャリ……、おっと失礼!お子様向けなのにこの本格派ぶりったら。
3輪車バギーにいたっては本物の50ccエンジン付きですぜ、だんな。
日本じゃまだ子供たちが足使って漕いでるっていうのに。
この豪華チョッパーも子供が走り回るためのものですよねっ。
ヨーロッパのお金持ちマーケットというのはたいしたもんです。
カタログハンターは日本人全体がまだ貧乏だった時代をなんとなく覚えてます。子供の頃は60年代ヨーロッパのバカンス映画などを見ることで、欧米と日本とは生活水準のおおきな差があるってことをいやでも理解されられたもんです。
昔見たイタリア映画「野ばら」では、主人公の再婚するオペラ歌手の1人息子が家の廊下で電動のオープンカーを乗り回していた。子供が本物そっくりの小スケール電動のクルマを持っている!さらに電動のクルマで充分に遊べるほど家がデカい!!
70年代の初め、同級生には親から34万円のXS-1を新車で買ってもらった友人が2人いた。1人はヤマハファンだから。もう1人は「身体が小さいから」という理由でXSを選んだ。たとえ40万円近くのCB750だって買って貰えるほど親は裕福だった。2人の家は裕福というより金持ち?同じクラスには家にロールスロイスの2つ眼があるという大金持ちの息子もいた。まあそいつはまさに例外だろうけど。
XS-1の友人もロールスロイスの同級生も共に金持ちの息子には違いないが、よくいう「お金持ち」という想像の範囲を超えていない程度。
イタリア、フランスの60年代初頭の子供用電動オープンカーにはスケールで負ける。おそらくヨーロッパの彼らの家は城のようにデカいのだろう。
「野ばら」はいつ頃の映画だったのか、と時代背景を調べるととんでもないことが判明した。
なんとタイトルは自分で勝手に思い込んでいた「野ばら」ではなく、「忘れな草」おまけにイタリア映画ではなくドイツ映画じゃないか。
なんという……。私の記憶機能の劣化誤作動おそるべし。
デルビ。知ってるつもりで知らなかった。
スペインの名門です。1920年代創業の元自転車メーカー。やはり80とか125とかの軽量クラスでGPタイトルの常連メーカーでした。
日本人レーサーもこのマシンで活躍した。いまはピアジオグループなんでアプリリアやジレラの親戚筋のようなバイクが多い。とりあえず日本じゃスクーターメーカーということになっちゃうのかな。実際に何台か見たこともある。「デルビ」ってデビルに似たいう音の響きがいいです。
デルビSENDAのことを調べていたら、ドイツ語版のウィキがみつかった。早速(もちろん翻訳付きで)こいつを叩いて開いたら、SENDAは「千田」と翻訳されて出てきた。親しみのわく翻訳だ。
どういう意味だろう。50ccのSENDAは2ストローク。エンジンフレームの一部などアプリリアとジレラと共通らしい。(※時々カタログハンターはガセネタを流すから要注意)おまけに125ccに関してはエンジンが日本製と書いてあった。それってスズキ製エンジンなんだろうか。ググって調べてもどこにも書いていない。僕自身ずーっと125ccエンジンはピアジオ製だったんじゃないかなと思っていたのですが。
原文
Außerdem gibt es noch verschiedene Sendas mit einem 125 cm³ Motor eines japanischen Herstellers:
日本のメーカーの125 ccのエンジンを搭載したさまざまなのSendAsもあります。
情報が少なくてすっごく気になります。