Z250FT以前はカワサキに4スト空冷2気筒250ccはなかった。
このZ250FTに乗って一度だけツーリングに行った事がある。
オーバーヒートしやすかったが、乗りやすくて、可もなく不可もなく、印象もとくにない。。
カタチはあの通りスポーティなZ1-Rジュニアそのものなのに。
70年代の終わり、Z250FTが出た頃急にカワサキは四角い顔に凝りはじめて、新発売のZ1300(78)Z1-R(78)Z1000MK-Ⅱ(79)Z750FX(79)Z400FX(79)など次々とタンクを角ばらせてきた。
というのももとはと言えば1975年ペヤングソース焼きそばが業界初の四角い容器で発売されたからでした。知ってますか?
ウソです。
75年から始まったこの「四角い顔」の桂文楽のTVCMは92年まで続いたそうです。一時残業中にずいぶん食べた。不味いけど癖になるあの味。
食べた後は必ずもう二度と食いたくない、と後悔するのだが2日経つとすぐ忘れて3日目にまた買ってしまう。
そしてペヤングの四角い顔は翌年の76年まずヤマハのGR、RDに伝染。GXやDTまでも四角くした後にとうとう1978年カワサキに飛び火した。
250FT最後のモデルとなるA4ではヘッドライトまでが角型に変身。
79年デビューのこのバイクの末期は最後の空冷シリーズGPzに感化され、この後GPz250として曲線美とモノサス、ベルト駆動に変身して終わる。
FT、FXなどの四角いタンクはさらに移行して、今度はZ××GPシリーズやZ1000Rのヘッドライトを角張らせた。
GPz でフォルムが流れるような曲線になってからも、ニンジャが出てからもヘッドライトだけは四角いままだった。このGPz250はGPZ250Rという別物の水冷ツインカムエンジンとなり、時代が変わる。