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MBK(モトベカン)で青春。スクリーンの中のモペッド。



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フランス映画にモペッドはよく登場する。
とくに印象的だったのはジャンジャックベネックス監督の「ディーバ」。
郵便局員のボーヤが乗り、全編で走り回る2台のモペッド。
郵便局仕様ともう一台、彼が友人から借りるハイパワーモペッド。
地下鉄や駅の階段、車両の中までこれが画面の中を縦横無尽に疾走する。

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こういう事から若者=モペッドのイメージが刷り込まれている訳だが、よく考えてみると「ディーバ」だって大昔、1981年だ。
主役のフレデリックアンドレイちゅう当時のイケメン君もいまや計算すると50歳代後半。彼は鳴かず飛ばずで消えていった。
若造だったフレデリック君もいまやおっさんか。

定年間際のアルジェリア人親父が港町をモペッドで疾走する「クスクス粒の秘密」(2014公開)という映画はこの世代的年齢的に妙に合致する。
と思ってよく調べたら、この映画の制作は2007年だそうで、せっかくのこじつけは失敗。

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もっと心にグサってくる映画があった。

「10ミニッツ・オールダー」ベルトリッチの短編
ヨーロッパの国境、難民の群れ。集団からはぐれた老人から主人公の男は「水を一杯だけ持って来てくれ」と頼まれる。
水を探すうち男は村の娘がモペッドの故障で苦労するシーンに遭遇。2人は意気投合。やがて結婚して、子供も生まれ幸せな家庭を築く。
月日が流れ、主人公は事故に遭い偶然その小径に再びやってくる。
彼に水を頼んだ老人がその場にいて「何をしていたんだ。ワシは今朝からずっとお前を待っていたのに」

おっかしいな。
僕もちょっと前まで18歳だったのに。

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僕のカタログトレードはフランス人とのやり取りが多いので、プジョーやモトベカンのカタログが増えてしまった。
モトベカンはフランスの老舗。昔のカワサキマッハそっくり350ccの空冷3気筒を思い出す人もいる。
ペダル付き原付モデルやスクーターのメーカーとして、今はMBKという社名で呼ぶ方が一般的。
今のラインナップ見てもあまり気になるメーカーではないと思うけど。

一連のカタログを見ていると、80年代半ばのスクーター全盛時代のホンダヤマハの広告を思い出す。
あの頃は勢いがあった。スクーターにも。
若者にとってモペッドは「自由」だ。行動半径を何十倍にも広げてくれる。

若い頃ならそう思うはずだ。


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