BMWはツーリング用の高価なブランド品グッズです。
写真集のようなBMの最近のカタログを見ては「ああ旅行に行きたい」とため息をつく毎日、こりゃしかたねーです。
対するイタリアンバイクはレースのための道具みたいなものです。
知ってますか?
ルーツがこうですから。
先週金曜日東京モーターサイクルショーへ行った。
目玉のH2RやYZF-R1やRCV213公道プロトはとりあえず見ることはできたものの、カタログコレクターにとっては入場料1600円分に何のメリットすら感じないイベントだったです。
ちょっと言い過ぎかな。
入場料を取って、どのブースも個人情報(バイク離れのこのご時世に貴重なバイクユーザー情報なのです)と交換にそれも出来の悪い総合カタログを渡すだけなんて。
もう一度書きます。大手メーカーのくせに「出来の悪い」カタログです。
あーあ書いちゃった。
イベントが性に合わないというより、僕自身がこのイベントに嫌われたような印象だった。
例外は全てに元気いっぱいのブースBMW。
いま新車を買うなら絶対BMWだな、と思いました。
少なくともここには見るべきものがいっぱいあった。
BMWのアンケートはちゃんと展示物を見てからと前置きして。その時印をつけた車種のカタログが後日郵送されて来るかどうかは分かりませんが、理にかなった調査方法ではあった。
それより何より展示車がなかなか魅力的だった。
故中沖満さんは「BMWの静かで、そのくせ速いあの感じがいやだ」と書かれていましたが、ご自身も所有されていた。
フルフルフルフルと何事もなかったのごとく忍び寄って来て、すっと抜いて行く嫌らしさ。
僕のバイクなんぞは「ほらほら走ってくぞ。音は大きいがちょいと我慢してくれ。これぞイタリアン魂なり、ぼあーーぁお」というようなうるさい音ですから、BMWこそ本来ジェントルな生き方の私に実はぴったりなのです。
さて、僕以上うるさい音を立てて走ってるMV750様、こーゆーカフェレーサーはいかがでしょうか。
日本のバイクメーカーがフルラインナップで車種を揃えていた時代。
馬力競争すら行わないで、ひたすら「水平対抗シャフトのツーリングバイクメーカー道」を極めていたBMWを何か特別な聖なる存在として見ていた僕たちです。
最近のバリエーション豊かなBMWの節操のなさには、あきれると同時に
「なーんだ。おっさん、本当はスーパーバイクレースやこういう軟派な街中バイク作りがやりたかったんだ」と親しみすら感じてしまいます。
今回は露骨なBMWヨイショです。
なのでカタログの写真まだまだ続きます。