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Channel: バイクのカタログハンター日記
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小さなCL。

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黒銀時代のCLにはあまり良い印象がなかった。
この機種名で思い出すのはマイナスイメージ。高校の駐輪場で見かけたCL72はいかにも中古で安く手に入れたというような黒銀モデルだった。新車時から一度も磨かれた事はないんじゃないか。地味なつや消しグレーのタンクは車体に対し妙に小さく、フレームは油汚れと錆にまみれ、人生の疲れを全身にまとったバイクだった。アップマフラーやブロックタイヤだからではなく、薄汚れているから故のラフロード走行可能バイクだった。

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まさかの例外がこの90のCL。おお、なんて可愛いんだ!! 
ある人はこのプレスフレームの「くびれ」が、もうたまらん!!といいます。
小柄でタンクがデカく、マフラーが妙に不似合いでしかもセクシー。
人に例えるとこれって漫画週刊誌のグラビアの娘なんかじゃない。近所の、あるいは同じクラスの身近な人気娘だ。
小排気量の単車が輝いて見える、あの一瞬の季節だからこそのときめきです。

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しかしすべてはいつか朽ち果てる。女性もバイクも思い出もカタログも。
これはまとめて入手したカタログの中にあった1枚。
黄ばみ、傷みがひどい。触れるだけで一部が欠けていく。童話の古地図のようだ。しかし捨てられない。

なのでこうして画像でやや修正して、ディスプレーで楽しむ。
歪んだ「所有欲」ってやつですか、コレクターはコレでも充分楽しめるのです。

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