マッハスリー500SSの国内向け単一カタログは全部で5種類。
このH1Bカタログは初期型(黒エグリタンク)に次いで入手しにくい。
販売店の社判がここまで堂々と表紙に押されているのも非常に珍しいです。
だから安価だったのだろうけど。
ネットで調べてみると、残念ながらこの社判のバイク屋さんはいまはもうないようです。
マッハのH1Bはカラーバリエーションのないモデル。
フロント/リヤのフェンダーがタンクと同色になった代わりに色はオレンジの一択。同じレインボーラインの750や350/250など他のモデルと違う点はシートカウルがないこと。
500SSはこのモデルからディスクブレーキ装備、バッテリー/ポイント点火に変更された。
1972年のカワサキ総合パンフに載っていた、別バージョン写真がこれ。
ちょっと化粧の濃いジュンロペ風の女性ですが、僕はけっして嫌いではありません。
バイクと比較すると馬って大きいですね。
ススキの平原でオレンジのレインボーマッハで待っていると白馬に乗ったゴスロリの女性が現れるという話。知ってますか?
すすきのの歓楽街にオレンジ色のマッハで乗りつけて、ちょっと目を離すとバイクはみえなくなります。東京新宿歌舞伎町の歓楽街でもマッハは確実に跡形もなく消え去ります。これは本当です。
H1Bの輸出仕様カタログ。
カワサキには几帳面なところがあり、中面の見開きではテキストの違いだけではなくハンドルの高さが違う写真を使い分けています。(上が北米仕様、下が欧州版)表紙はまったく共通です。
下は宇宙シリーズH1Bカタログ。このカタログは対米仕様のみと思っていましたが、後にヨーロッパ版も存在することに気づきました。こちらではハンドルはアップハンです。
こちらはフランス版1972年総合カタログ。
レインボーライン揃い踏みですが、500だけが一文字ハンドルなのが分かります。そうそう白馬はこのカタログにも登場します。
マッハの終焉。
ある時フリーマーケットで見つけたレストアベースとして売られていたマッハH1B。シリーズの中で、もっとも美しいはずのマッハのあまりの変わり果てた姿に人生のはかなさを感じました。