「アメリカン」には興味ない。バイクにもコーヒーにも。
アメリカモノっていえば小説、音楽、家具、オーディオ機器に限ります。
70年代「ブランデー、水で割ったらアメリカン」なんてTVCMがあった。
「あれはいかんです。そんな飲み方はしない」って言っていた人がいた。
有名な広告代理店の元社長さんです。ひょっとしてあのCMの制作会社の方だったかもしれません。
カワサキZ400リミテッドは乗りやすくていいバイクでした。だからといって欲しかったか、といったら話は別。
ヤマハXS650スペシャルは当時売れに売れ、乗り捨てられて錆だらけの車体が電柱横にあるのを何台も見た。なのに現実の車体は記憶とともに奇麗に消え去っていった。
友人MはXSスペシャルがTX650とフレーム共通なのを知り、安かった中古を購入。ホイールとタイヤを18インチに交換、シートもSR用のセミシングルに換え乗っていた。バトルオブザツインで走ったりもした。
もちろん今はもう無い。
1980年代のアメリカンは、「なんちゃってアメリカン」の色が濃い。
アップハンドルでぶ厚いシート。ツインカム4バルブ4気筒だろうが、味付けを変えりゃあいいといういい加減さ。しかし認めるぞ。あの時代はこの方法しかなかったのだ。きっちり覚えてる。
今見ると懐かしさで一杯になる。
仲間内ではアメリカンバイクは不人気でした。
今のアメリカンバイクは?
これは素直に認めます。なかなか格好いいじゃないですか。
とくにカワサキのアメリカンはいい。もちろんカタログも美しい。
80年代後半からは本格的なアメリカンスタイルのモデルが出てくるようになりました。スティード、ビラーゴ、ドラッグスターから今どきアメリカンへ、そのままちゃんとした進化を続けていたことが分かります。
これぞ日本製だなあ。
80年代物も現代物も
だから今欲しいかといえば、
やっぱりカタログで満足しておきます。