表紙が格好いい。
当然だがホンダは販売に気合いが入るといい表紙のカタログを作る。
つまらない表紙も多すぎるって意味です。
このカタログはいい。
裏面にもイメージ写真を持って来て、まるでW表紙のよう。
眼下に平原が広がる。観音扉の疾走シーンもいい。
これって外国ロケなんだろうか。
SL250Sは1972年に発売された。
XL250のルーツというか、輸出用はすでにXLと名乗っていた。
4バルブOHC。クランクケースはマグ合金。
真っ赤なエッジの効いたタンクの初代XL250とイメージは違う。
タンクは丸く、ボディカラーはシルバー一色とわざわざ強調されている。
「moto sport」 とは?モトはイタリア語では2輪のことなんだが。
これがマフラーエンブレムにくっきり刻まれている。
表紙にも中面にも、ページの中からは旅のカケラも見ることができない。
写真はダイナミックな悪路走破の実力を示しているだけだ。
両観音の扉を開けると、車体とそれを裏付けるメカ解説。
ひっくり返した裏表紙にやっと旅を思わす締め括る写真が現れる。
旅の終着地がホテルなのだ。
おそらくきっとそうに決まってる。
今気がついた。
表紙にうっすら映る建物こそ目的のホテルなのか。