表紙は前年のスパ・フランコルシャンサーキットでの耐久選手権(だと思う)の表彰シーン。おそらく本当です。ウソは書きたくない。
間違えの指摘があったらすぐ直すことにします。
ミノルタスズキレーシングチームで左からそれぞれH.Moineau、T.Crine、B.L.Bihan選手。おそらく24時間。
スズキの総合カタログは何冊か持っていますが、この年にかぎってレース活動アピール満載。GPのケビンシュワンツも現役でバリバリに速く、前年の88年は2勝挙げている。
あわせてこの表紙からフランスでの耐久レース人気というものをなんとなく窺い知ることができました。
カタログコレクター以外にとっては何の興味もない、どーでもいいと思う、バリエーションのお話です。
上はフランス国内向けスズキ1989年総合カタログ。
フランス人コレクターとのやり取りが多い関係で僕のコレクションはフランス版カタログが多い。おそらく持っている全海外版の60パーセントくらいがフランス仕様だとおもう。
そしてこの89年度版にはまったく同様のカタログなのに、大きさが異なる2種類のものがあることに気がついた。
初めは気にもとめなかったのだが、今回たまたま目に留まったのをきっかけに調べてみることにした。どちらも4つ折の8ページカタログ。大きい方はA4。小さい方がB5よりちょっと大きい変形サイズ。
違いはRG125の色が違うことと右下のLT500Rという4輪バギーの有無だけ。
中面に行きます。このスペックが興味深い。
フランスには102馬力規制があり、GSXRのナナハンも1100もすべて102馬力が上限。排気量別馬力(自主)規制がある日本と異なり、RGガンマ500は92.3(日本仕様は64)馬力、RGVガンマ250は55.5(日本仕様は45)馬力。後にこいつは60馬力オーバーとなり、アプリリア250に搭載されたVガンマエンジンは70馬力を越える。
そういえばこの頃僕も数字には強かった。
抽象的価値より馬力や車重、トルクのように数値化されたものが絶対尺度だった時代でしたもの。
最初に戻ります。何で版の大きさに2種類必要だったのか。
そのわけは実につまらない理由からだった。
フランス版スズキ総合カタログは1988、1989、1990、1991、1992と連続して持っています。
大きさは1991年以外すべてA4。
その1991年版は3つ折×2つ折で12ページ。
開いてみると、冊子に綴じられたものではないのに折り目に沿って錆のついたホッチキスの跡がある。
そっ、そうかっ!!
小さいサイズは雑誌用の綴じ込みだったのか!!
あわてて小さな方の1989年版をよく見るとホッチキス跡があった。
スッキリ。
裏面。
エンデュランスやモトクロス、GP500などスズキのレース活動総集編。
小さいバージョンは大きいものに比べて天地左右比がやや違うらしい。
(下の写真参照)右の小さいバージョンの方は写真の番号が半分切れてしまっている。
うーむ。なんといういい加減さ。
こんなことは日本ではまず考えられないだろう。
ハーベー、ペプシ(この後ラッキーストライク)、ミノルタ。
スポンサーもいまは様変わりしましたね。