CBX400F
今人気。というか中古車価格が暴騰している。
CBXといえば6気筒の方だろう、ってずっと思っていた。
あれからもう30年以上たってしまって、印象も変わる。
僕は出たばっかりのZ400FXを持っていたから、あの当時の4気筒新車ラッシュの状況を鮮明に覚えている。
XJ400やGSX400Fと比べて後発だった分、新機構満載でパワフルでさらにコンパクト。
メインモデルのツートンカラーも美しい。
欠点がないといえばそれまでなんだが、なにかひっかかるものがあった。
発表されたばっかりのCBXを渋谷のホンダ本社で借りて、原宿や富ヶ谷、代々木公園を走ってみた。
FXとは全然違う。モーターのように回転は滑らかだし繊細。アクセルワークを丁寧に行わなければすぐエンストしまうくらい。
GSX4気筒は目の前のタンクがデカくて威圧感があったし、FXは重い。XJはなんか存在感がない。
とにかくいいこと尽くめなのに、多少嫉妬もあってなぜかケチをつけたくなるほどの優等生君だった。
結果とにかくよく売れた。街中に溢れた。
CBXに乗っていると個性的ライダーじゃないと思われるくらいに。
ツーリング仲間のタケちゃんは「僕のバイクには誰も注目しない」とぶつぶつ言っていた。
そう、これこそ唯一のCBXの欠点だったのだ。
それが今はなんと。
乗っていると注目を浴びるし羨望の的、泥棒さんたちにストーカーのようにあとをつけられる。
30年経つと評価も真逆に変わる。
見飽きたカタログ。
一番上はカタログコレクターの家には一冊必ずあるようなカタログ。
ブログを読んでくださる方々の「なんだ今回はCBXかよ……」という声があちこちから聞こえてきます。
そーです。そのとーりです。ネタ切れですから。
あーあ、また旅に出たい。