DT125とDT90のどうってことのないカタログ。
表紙左上にある切り抜き写真と文章が目につきました。
なんとなくこの時代の重量車GXシリーズやTX650、XT500カタログと同様の雰囲気があります。「yamaha trail」の処理といい、力強い「DT」の文字といい、1970年代の、表紙がシリーズ化されたカタログの一つです。
DT125/90とまったく同系列のものにはRD125/RD90のものがあります。
持っていたはずだと、前々から探しているのになかなか見つかりません。
海外に送っちゃったのかな。
昔「人喰企画」という会社がありまして、受験合格神社や受験グッズでも有名でしたが、他にも色々なブラックユーモアグッズを販売していました。
クレジットカード「VISA」そっくりの「VAKA」カードやら、「SAISON」風「SAISOKU」カード、JCBをもじったJOBカードなど。
「貧乏人証明書」「不良学生証」や「授業中睡眠許可証」など今なら「ヴィレッジバンガード」あたりの匂いのする商品を出していました。
僕が当時何気なく持っていたのは「日常←→非日常」という定期券でした。
昔のカタログでは「旅」や「ツーリング」「お金持ちの生活」というような非日常性を前面に出したモノがよく描かれていましたが、現代の日本では旅に非日常性は全く感じなくなった気がします。
ヤマハのこのような個性的表紙シリーズ展開は1970年代で終わっちまいました。その後はそれぞれの車種ごとの特長を盛り込んだオリジナルカタログが増えていった。
現在のヤマハのカタログも(同じような表紙で)統一感はありますが、ちょっと面白さにかける。
表紙に関していえば今じゃほとんどのメーカーのカタログにも個性的シリーズものは見つかりません。