1968年あたりに1本線が引いてあって、頭の中のバイクの大切な境界線。
この時期以前の車種の話になると私カタログハンター、いきなりおしゃべりの勢いがなくなります。そうそうそう。
ヤマハでいうとR3あたりから。もし誰かが「RX350が‥…」なんて話をしようもんなら10km先から走ってきて無理矢理話に割り込んで参加しようとする僕なのですが、「YDS-1のエアクリーナーが……」なんて話をしてもあれえ?聞こえねえなあ、と聞こえなかったふりをして知識のなさをごまかします。
ちょうどこのホンダCBエクスポートが分かりやすい。このツートンのタンク。まさにこれがバイクをバイクとして意識した僕の原体験色です。
バイクについて昔の情景が鮮明で、直近のものほどぼやけている。
「オートバイ」「モーターサイクリスト」2誌だけしかない時代はメーカーのニュースや新車情報は毎月雑誌を読んで知っていたのに。その反面全国のバイク好きがまったく同じ情報を共有するというつまらなさがあった。
未知のバイクに興味を持たなくなったいま欲しい情報はグーグルに車種名を入れて、ポンとエンターキーを押すだけ。
過去の出来ごとがちゃんと記憶の中で時系列整理されているのに、現在の状況は理解不能。旧車やら新車やらが頭の中でミックスされていて整然とは並んでいない。
CLといえばこれ。以前のつや消しグレーのタンクはイマイチ心に訴えかけなかったです。ちょうどジュンロペの時代ですから街はシックにカラフルに彩られていました。
時々どこまでも落ちていく夢を見ます。
飛行機の中(あっ、時期的にこれはまずいかな)や崖やビルから墜落する。その際のなかなか落ちきれずに続くあの嫌な思い。そして現実は寝ながらベッドから落ちていて、落ちた瞬間目が覚める。
この時間の感覚が不自然なのは、今まではベッドから落ちるたった一瞬を夢の中では長ーく引き延ばしたからと解釈していました。
ところがある人はこういう場合、夢の中では時間が一定方向に進むのではなく、落ちた瞬間からから逆に始まって映画フィルムの逆回しのように時間を遡って脳を理解させるのだと教えてくれた。
夢の中では時間は自由自在に動き回るのです。
※リコー好きのカタログハンターです。久しぶりにルミックス(日本製)を使ってみた。どうもピンがピンとこないです。
僕のGRは台湾製(銀塩)から中国製(デジタル)に変わって性格がちょっと。しかしレンズだけはさすがにリコー製。使い慣れるとやめられません。結局はどこ製というよりレンズ選びなんでしょう。ライカレンズがズームのせいかどうしても敵わない。まだ昔のキャノンのイクシーズのほうがよかった。
義兄はライカの銀塩ボディにGRレンズをくっつけていましたが、その気持ちが今よぉくわかります。