ツーリング仲間だった仲のよかったおっさんが乗っていた。
ホンダが荒野への憧憬、遥かユーラシア大陸へ通じる想いを込めてネーミングしたこのバイク。
「喜多郎」の音楽、NHK特集、果てなき雄大な歴史ロマンを背負ったイメージだったが、現実はビジネスユースに大活躍。築地の魚屋さんとか、商店街のクリーニング屋さんとか。キャンピング用品ならぬ商品を満載、そのための荷台には頑丈なプラスチックの箱がくくり付けられて商売に大活躍。
これぞまさにビジネストレール。
シルクロードにはスーパーロウというギアがあったらしい。
おっさんから何度か借りて乗ったことがあるけど、その時はこれの使い方を知らなかった。
おっさんのシルクロードは黄色く塗られ、洗車もされず、オイルまみれで
カギを付けっぱなしでも盗まれないことを自慢にしていた。
あらためて見ると純正のタンク塗装はかなり上品なアイボリー、そしてグラフィックもセンスいい。
マフラーの取り回しも美しい。なーんだ、かなりの渋ーい2枚目じゃないか。
僕の周辺でのネガティブなイメージは特別だったんだと気づいた。
後になって、他所ではそこそこ人気があったバイクだとはじめて知った。
ツーリング仲間には2台のシルクロード。
おっさんとある芸大出のK先生が乗っていた。
そのK先生はシルクロードをビモータDB-1Jに変えて、つい最近まで乗っていたそうだ。
不覚!! し、しまった。
狙っとけばよかった(ビモータの方)。
あれ、安く手放しただろうな。