1974年カワサキヨーロッパの総合カタログにはZ900スーパー4のタイガー仕様とともにマッハ750SS(H2)が仲良く並んでいる。
欧州ではZ最上機種が900ccなのだからか、750ccのマッハとはそこのところ排気量の辻褄が合う気がするので違和感はない。
海外では75年まで発売されていたそうだ。
国内ではH2はゼッツー発売時には消えてしまった。
上は同じ1974年国内総合カタログ、というかチラシ。
Z750RSと650RSをロードスターとしてメインに扱い、2スト3気筒シリーズは90単気筒と一緒に「RUNABOUT」で括られる。「その辺を走り回る」から来た言葉だがちょっと軽い。「浮浪者」という意味もある。
1971年「新発売」750SSのデビュー。「生まれながらの名門(ゴールド)」750SSのカタログは1枚のチラシから始まった。
1971年10月のモーターショーで配布されたものだ。
片面「新発売」付きのゴールドマッハ紹介。裏面はカワサキのラインナップ。
こいつはペラペラのチープで薄いB4チラシだったので、僕はあまり大切に扱ってはいなかった。ラインナップの500SSはエグリこそ無くなったが、まだレインボーラインになってはいない。
750SSにはもう1種類チラシがある。
画像で見ると似たようなデザインだが、こちらはペラのA4サイズ。裏面にはスペックがちゃんと印刷されている。
これもH2専用の2ページパンフレットなのだ。
発表当時の国内のH2のカタログはページ物の正規版とB4の総合カタログ(チラシ)とA4の2ページペラパンフの3種類が存在した。
おそらく同時、あるいはB4ペラ総合+ページ物→2ページペラA4。
これ何の確証もないです。
3気筒のカタログ蒐集でシリーズ物やペラパンフ集めはつい後回しにしがちだったので、いまこの欠品集めに僕は苦労している。
これはH2通称「ヒゲライン」2Pペラパンフ対米仕様。水商売の女の人の名刺みたいな角丸だ。
「あーあこんなもんまで集めなきゃいけないのか」と思っていたチラシだが裏面を見ると、おお!幻のパープルマッハが載っている。
ちゃんと輸出仕様もあったんだな、と納得。