DT250のカタログ。
カクカクしたタンクがイマイチと思っていました。
この1枚でそんな思いは吹っ飛んでしまった。
このカタログを見て、この青い空に黄色のタンクサイドカバーフェンダー、黒のメカニズム。ムースで固めたオールバックのようなシリンダーヘッド。
格好いいカタログの表紙は自分の好き嫌いやら美意識やらがあまり強固だはなかったことを教えてくれます。
気づかなかったのですが、よく見るとバイクの足下に格好付けた革パン男が寝そべっています。
モノサスがついてるから1977年でしょう。
ちょうどその頃の一連のカタログは表紙左上に「newYAMAHAプラス車名」のシリーズロゴ。四角っぽいタンクがヤマハの全車種にわたって増え、一方ではカタログ写真がうんと良くなった頃の広告です。
僕は持っていませんが、同様のDT250/125のシリーズカタログの格好いいことといったらもう…。
1977年、たった一単位足りなくて高い授業料を払っていた時代です。
あれ、それって次の年かな。
卒業しても就職先はないけどそれはそれとのんびりバイト生活していた頃。
断片的な記憶のなかで、このカタログのように青空がクリアな景色が確かに広がっていました。
しかし今のカタログ広告の世界はやや暗い表現があふれています。
これって今のバイク業界に限ってのものなのでしょうか。
ってこう書くと表現がどうもわざとらしく感じる。
あの使い古された表現、「……だがちょっと待て。考えてみよう」みたいな。
ああ嫌だ、嫌だ。ぞっとする。
僕は年寄りのくせに昔ながらのわざとっぽい文章は嫌いなのだ。