Quantcast
Channel: バイクのカタログハンター日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 533

リトルホンダとポンティアックGTOの話

$
0
0
イメージ 1

リトルホンダです。
子供の頃、私道でちょっとだけ乗った。
歳がいくつだったか、ここには書けない。
ちょうど近所の友人マツモトが持っていたのだが、彼の父親はホンダの人。
ひと口で言うとお金持ちの家の子でカメラはニコンF、クルマはコロナのハードトップ。スケベで女好きのメガネをかけた男の子だった。
まあそんなことはどうでもよろしい。

エンジン付きの乗り物ってこんなに早いのか。
その時頭の中の距離感、時間感覚が奇麗に上書きされた。
思えばこれがバイクに興味を持った原体験だった。

イメージ 2

ビーチボーイズの名曲「リトルホンダ」はカブのこと。
裏声でのハモりなどビートルズに大きな影響を与えたバンドなのだが、
僕はあまり好きじゃなかった。
サーフミュージックならロニーとデイトナス「GTOでぶっ飛ばせ」のほうが好きだった。

この「GTO」をポンティアックのGTOだとする説が主流だが、最初僕はそう思っていなかった。
なぜならラジオでこの曲を聞いたとき、こうDJが解説していたからです。
「GTOというのはアメリカでいま流行っている、クラシックカーに強力なエンジンを乗せた改造車のことです」
それが頭にあった。
映画「アメリカングラフィティ」のブッカーTとMGsの「グリーンオニオン」をバックに疾走するドラッグレーサーは鮮明すぎるほど覚えている。
B面は「ホットロッドベイビー」だし。389インチ立方のV8なんてエンジンいくらでもあるだろう、と。だが……。


負けを認めない僕が見つけたのはこのLPジャケット。
ガーン~。LP盤の表紙にきっちりと映ってるじゃないか。
バンドメンバーとともにポンティアックGTOが!!

イメージ 3
イメージ 4

白山羊様
ほら、ホンダノビオですよ。
それもガイジンバージョンの方。
なんとまあ初心でメルヘンな透明感。
サム・ハスキンスのようなもやのかかったゲージュツ性。
こうなると、もはやなんとも申しません。

ページ横に昔の男性誌のように数行のイメージポエムが施されてあって、正直に言いますと僕は昔ヌードグラビアの横にあるこーゆーのが、はい嫌いじゃなかったのです。
すぐれた韻を踏むものなどもあってああ、いま考えると顔が熱くなります。
純情素直だったあの頃の私はどこにすり減って消えていったのでしょうか。

イメージ 5
イメージ 6
イメージ 7
イメージ 8

いま此処にいる「私もどきのマインド」は後から身体に入り込んだ異生物のものだったのかもしれません。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 533

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>