1977年のホンダ総合カタログを見ていた。125ccシングルとツインのヨーロッパバージョン。全5種類!!CB125だけでこんなにも種類があったんだ、と気がついた。なかでも人目をひくCB125ツインのこのスタイル。タンクとサイドカバーが一体化したラインのこれ、なんとCB900FやホークⅢよりも前だったんですねえ。カタログはこれ。私ゃこのデザインはてっきり上位クラス兄貴分の「お下がり」だと。1977年のホンダラインナップ見ると中型はまだCB400/550FでホークⅢどころかコムスターホイールのホークⅡも登場していない。1年ほど前なのだ。16馬力。そして11000回転を軽く振り切るタコメーター、強調してますねえ。一方この頃はシングル125もまだシンプルないいデザインでした。そして翌1978年コムスターホイールをはいた125Tが発売されます。私ゃコムスターはイマイチ好きじゃないんですが、この車格にはなかなか似合ってるじゃないですか。シートカウルは小さくとも物入れとしてちゃんと機能してるんですね。シートエンドのスポーティーな処理となぜか中途半端に両立しています。
故中沖満さんの「僕のキラキラ星」にはホンダが中沖さんから取り上げて、いじくって返してくれたCB125Tのエピソードが書かれていました。
結果タコもスピードも振り切るほど暴れん坊化した125Tですが、その正体はよくは分かりません。(おそらくコムスター?の125T)が原型で油圧ディスクブレーキ、アルミリム、スポークに変えてあったらしい。
上の125Tはその後グラフィックを変更してマイナーチェンジ。馬力ダウンして15psに。
1982年、CB125Tはモデルチェンジされる。
モノサス化、馬力は再び16にアップ。セルモーター付き。電装系も6→12に変更。これが最後のCB125Tとなる。
6回マイナーチェンジして2003年まで作られる。下のカタログはK2というタイプで(ブーメラン型)コムスターから3本スポークに変わった後のモデル。