このホンダ総合カタログにはCB750fourは載っていません。
1968年というとマッハもXS-1もGT750もまだ出ていない時代でした。
僕がオートバイに興味を持ち始めた時期ではあるのですが、当然何の知識もありません。専門誌を読み出したのは翌年。その頃すでにCB750fourやマッハ500がラインナップされていました。GT750だけはまだなかった。そのころはT500がスズキの最上位機種だったからです。
1970年のGT750の登場はおぼろげながらですが、覚えています。
「あの胸にもう一度」
1968年にこの映画が公開され宣伝として当時の人気TV番組「ヤング720」で紹介された。僕がバイクに興味を持つきっかけでした。バイク関連の映画としてスタジオに持ち込まれたのはまだ発売されていないCB750でもハーレーでもない、たしかトライアンフ。あるいはノートンだった。
マリアンヌフェイスフルに憧れていた僕にとってこの映画は接触できるギリギリのエロティシズムだった。この手の映画が吉祥寺オデオン座という映画館で2本建てになってやってきた時は悲しいことにスウェーデン映画との同時上映の「18禁」になっちまうのです。
あの時だけは老け顔の同級生が羨ましかった。
平凡パンチでバイクのラインナップを学び、オートバイ誌やモーターサイクリスト誌を立ち読みするようになったのが翌年です。リアルタイムの記憶が全くないプレスフレームのスーパースポーツCS125とCS90カタログ。たまたま近くにおいてあったので。このあとからホンダのバイクが一気にカラフルになっていった気がします。
上はツートンのCB。
1969年の平凡パンチを読み返してみました。
カーライフ、ファッション、学生運動、ダンスのステップ、ニューロックなどの音楽シーン、広告は酒とクルマ、カメラ以外はほとんどオーディオ関係。友人の音楽評論家ONさんはタイムマシンで戻りたい年代が1968年だといいます。
彼にとっては音楽やカルチャーなど興味を持った出来事などの事象が1968年に集中しているからだそうです。