この表紙写真にやられちまいました。4バルブ2気筒ツインカムトラッド。
スズキも気合いが入ったカタログを制作するのです。
まったく侮れません。
後の棚にはガンマのものらしいエンジンブロックが見えています。
他社、たとえばホンダでいうとCB400ラグジェリーカスタムがこのバイクの立ち位置ですか。ごく平均的なホースバックライディング。
レーサーレプリカの対極にアメリカンスタイルとして括られる流行がありました。極端なアップハンに段付きシート。これらが落ち着いた時、各社からオーソドックスな、悪く言えば中途半端なモデルが出てきました。
ネットで調べるとこのGSX、そこそこ速かったそうです。
本当の本音なんですが、カタログが良いからってそのまま実車が売れるはずはありません。
迷う心を後ろから押す、ただその程度の力技は発揮します。
広告は「このバイクを選ぶ理由」を学ばせてくれなければなりません。
トラディッショナル。充分すぎる魅力じゃないですか。
今。今現在ならならそう思えます。