いよいよ年末です。
17年最後のタイトルはカタナ。空冷そっくり4気筒。
中型カタナ、小型カタナが水冷エンジンだった事、綺麗さっぱり頭の中に忘れていました。ある時スズキの250のツインカム4気筒はどっちだったっけ、と思い返して調べると当然のように水冷。
この巧妙なシリンダーのフィンに騙されるところでした。
オイルクーラーじゃなくてラジエターがついてる。
あるバイク屋さんは「水冷は嫌い。給水ラインが腐るんだもん」という。
カタナに詳しいそのバイク屋さんは空冷しか認めていない。
1980年のカタナをいじるのも1976年の僕のバイクをいじるのも似たようなもんでしょ、と僕が言うとバイク屋さんに「この時代の4~5年の差っていうのが大きいのですよ」と躱された。
1990年代初頭に生まれ、1999年には生産中止。
1100カタナが1980デビューの20年選手だったから「20世紀最後のカタチ」といえるだろう。
キャストも同じデザインの400はいうなればコンパクトに中身が詰まった400カタナ。1100と一部共有パーツ、オリジナルパーツを使いながらのこのデフォルメ完成力が凄い。
通り過ぎるこのカタナは遠目ではオリジナル1100と区別がつかない。
今どきのネイキッドバイクのような複雑なカタチのこのクルマは
思い出そうとしても落書きすら出来ない独特のフォルムを誇りとしていた。
最終の見開きページに書かれた見出し。
「無口に存在するだけで、KATANAはライダーの誇りとなる。」
僕はこのフレーズにやられちゃったのかもしれない。