CDの中身は画像集らしい。
これはフランス人のコレクターから手に入れた。
宇川と、ここではマックスピアッジがエースだ。
彼はアプリリアの250で鈴鹿の最終コーナーで勝負かけた姿が印象的だった。
ここ一発であの凄い力を出す集中力が凄い。
それにしても某雑誌では「無謀だ」のひと言だったが。
500GPの動画がやっと観られるようになったのは1982年頃。
もちろんテレビやパソコンではなくて、一部の店で売ってる高けぇ販売ビデオソフト。バリーシーンやルッキネリの走りはこれで知った。
ケニーロバーツ対Fスペンサーの時代になっても、雑誌記事などで詳細を知る事のほうが多かった。
テレビ番組でリアルタイムで取り上げられるようになったのはそのあと。
実物を見たのは鈴鹿のGPや富士スーパースプリントでのマモラ、レイニー、シュワンツ、ガードナー、ドーハン。そして8耐でケニーロバーツ。残念ながらスペンサーには何度もすっぽかされ、ようやく見たのはヤマハのウエアを着た彼だった。
とくに誰のファンって訳ではなかったが、それぞれの走りを覚えている。
いや僕が好きだったのは250のピアッジとコシンスキー。常にメディアからよく言われない彼ら。レーサーに求められるのは速さで、礼儀正しさやら「いい人度」なんて必要ないでしょうとこの時の僕は思っていた。
現在は当時と全く違う。
最近「ヒッティング・ジ・エイペックス」というモトGPの映画を見た。
へえ、今はこんな感じなんだ。スペイン人ライダーを中心にヨーロッパ勢全盛のレース状況下ではみんな言いたい事ははっきり言う。態度に出す。自己主張も言動もすべてオープン。
直接ぶつかり合い、コーナーで肘や肩を擦る走りの中で命をはる連中ならではの言動をとめる者はだれ一人いない。