1969年初めて行った第16回東京モーターショー。
スズキのブースで配られた総合カタログ。実際はその後の1970年だったのかもしれない。1969年は昔すぎてあまり覚えていない。
スズキハスラー。デビュー時の250がとにかく格好よかった。
やる気をあらわすフレームマウントのFフェンダー。このデビューを知ったのは平凡パンチ誌だったので記憶に色はついていない。
これなんとメッキの金属製だった。
いかにも「プロユースでござんす」と初心者を突き放す慇懃無礼なたたずまいには僕ら、ひれ伏すのみだった。
「ハスラー」(4輪)について、「男娼」なんて意味があるなどと書いている批判記事(ロイター?)を読んだ。
あっそう、僕はいい名前だと思ってる。どうせ国内限定だし。
ポールニューマンの映画「ハスラー」は知っていても、名曲「Daytime hustler」は聞いた事がないのかな。
たしかにプレイボーイとペントハウスを下品にした「ハスラー」ってエロ雑誌もあったけどそれがどうした。「スクリュー」なんてもっと凄かった。
コンベアB58ハスラーという素敵な三角翼もある。
モトグッチが「ジゴロ」を作って、スズキが「ハスラー」を作って悪いわけがない。
おっとつい感情的になってしまった。
スクランブラーも小排気量ロードスポーツもアップマフラーなのがこの時代。ウルフはやたらとげとげしい印象だが現実には高校生の通学バイク。学生鞄をどこに乗せたんだろう。当時バイクに乗ってるような高校生だったらぺっちゃんこの鞄なんだろうけど。
リーゼントではなく校則ギリギリの長髪だった僕の鞄は教科書一杯のパンパンの厚みだった。
あの頃2輪免許取っとけとけばよかったな、とつくづく思う。
いいわけするけどその頃はモーターショーよりももっともっと面白そうな事に溢れていたのだ。
あと、僕はバイクが好きなわりに当時バイク好きの連中とはそりが合わない。
先週、高校時代の友人2人と食事をした。
二人とも僕がバイク好きな事に驚いていた。1人はベンツの4駆に、もう1人はダイハツ「コペン」に乗ってる。2人とも互いに車に乗り込むのが大変だと言う。小さい低いコックピットも背が高い運転席の乗り降りも。
まあ歳だな。