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Channel: バイクのカタログハンター日記

トレール90。このカタログについて一回書きましたっけ。

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一度同じカタログを取り上げていた気がします。そう思って検索しましたら、別の種類のカタログを紹介していました。

HT90に乗った男女が2組、偶然にもなぜか別れたという話でした。もうすっかり忘れていた記憶です。
さてDT+排気量という機種名に統一される前、タンクは初期型のフットボール型から進化して前部取り付け部分が上に広がったタイプ。
マフラーはチャンバータイプでフェンダーはフレームマウント。

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100ccとか、このクラスのヤマハトレールファミリーは何度も紹介しています。覚えきれないのは当然、カタログの数もかなりあります。
このHT90カタログは珍しい縦開き。6ページで最終ページだけ天地がやや短い。裏表紙はスペックではなくて、ヤマハオートローン、ヤマハトレール教室、ヤマハトレールランドの告知。「新しいスポーツレジャーの世界」ってやつでさあ。下の動画を見るとヤマハがオフロードスポーツやエンデューロへ向かっていった当時を思い出します。

しかし僕の周囲ではHT90はオフロードを愉しむ入門車というよりは「安い中古車」として人気だった。それが現実だった。




平日/週末に「非のうちどころのない道具」

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ナイトホーク。この頃はもうアメリカンなバイクではない。
知らないうちに嫌味のなさ過ぎるカタチに進化していた。
裏表2Pペラのカタログだが魅力を伝えるにはこれで充分。
無理矢理6ページや8ページに治めると、抽象的な綺麗事に
せっかくのシンプルな魅力も流れ落ちてしまう。

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このカタログによってナイトホーク購入を決めた人なんていないのでは、と正直に思います。作り手による、商品をどういう方向でまとめたかだけで終わった広告なのです。

バイクとの出会いはお見合いではありません。いや、今だったら現物を見ないで広告だけで買う事もありでしょう。
僕の時代ではバイク屋に置いてあったとか、友人関係だの、街で見かけただのとそういう出会いが先にあった。いまでも他のものはネットで考えもせず購入する自分なのですが、バイクだけはそうはいかない。

有象無象の煩わしさを断ち切って、こういうシンプルな道具で楽しむ勇気に踏み切る度胸はまだない。

RX350。この時が2輪カタログ時代の幕開けなのです。

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R1/R3の単独カタログは見た事がありません。
しかしこのRXになるとカタログの種類もいっぱいあります。このブログでもう何度もとりあげています。
国内にもXS-1とかDT-1とかFS-1などは単独機種のカタログがありますが、60年代末以前にはあまり見ません。
カタログといえば何機種かをまとめた小さな短冊形のページものがそれまでごく一般的でした。
ただし海外向けのカタログなら単独機種のものもかなりあります。
オートバイはまさに輸出産業の花形だったようです。

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直線的な四角いシリンダー、これが特徴。スリムなタンクでいかにも走りますよってバランスいい車体。
最近は60~70年代の旧車軽量バイクばかり取り上げていますので、当時と同様に350ccは重量車に思えてきます。ホンダはKゼロ、カワサキはマッハ。ともに200km/h。これに噛み付くのが170km/h以上!!というヤマハのRXでした。

「あふれる重量感!せまる迫力!~」がキャッチフレーズのR3の丸っこいふくよかなラインを一掃。無駄な筋肉まで削ぎ落とし仕上げた細マッチョのRXは170前後あった車重を140台まで落として登場。カタチこそ違えどRXこそ「元祖レーサーレプリカ」だと信じて疑いません。

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さてオレンジと黒のRXはどうもピンと来ない。RXといえば紫/白あるいは赤/白なのだ。この塗装こそ金属音を共鳴させて荒荒しく疾走するミスマッチな明るさでもあるのです。
この頃のヤマハの広告、2台並走写真に凝っていたらしくDX250にも同様なものがあります。

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どっかで見たような

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またMR50です。
ここではエンデューロ50という名前です。以前取り上げたカタログではDT50Mという名前でした。フェンダーに穴が数列空いてるのが特徴。エンジン冷却か空気抵抗を考えたか、それとも格好良さの為だけか。
フランス仕様と違ってペダルはついていません。

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間違い探しです。
下の2つのカタログ表紙の違い分かるでしょうか。
つい最近ご紹介したDT50Mとピクニックの表紙です。

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上のピクニックDT50はベルギー向けバージョンです。
ごく最近ですが、同じドイツ向けが手に入りました。
(下のもの)同じ表紙だと思っていたのですが、違う。
日本人は真面目ですねえ。ヨーロッパ各国バージョンを機種差し替えで撮影するなんて。
ちょっとした違いだったら、パーツ交換で行う撮影なのに、前後フェンダーやウインカーが違っていたら機種交換でしょう。ドイツバージョンはウインカー無し。なぜか自転車のベルみたいなものがついています。

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シングルは強い。

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バイクに興味を持ったのが1960年代だったら、きっとドカの250ccシングルに行き着いたと思います。しかし結局はドカシングルの魅力を知らないまま、僕は1980年代を迎えました。
82年頃個人売買で別のバイクを買いに行った時、実車を見たのが最初です。
始動のえらい難しい250マッハ1でした。細身の、過激で美しいシート。クリップオンハンドル。
収入と価格、車格、メカニズムとライディングスキル。自分にとって高嶺の花、最初から手が出せない気難しい存在でした。
今まで本気で欲しいと思った事はなかったです。

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黄色いデスモシングルやスペインのベントなら分かります。
これらより昔の250ccシングルとなるとどうも。
このトラウマは最初に体験したマッハ1の始動を見たせいだと信じています。
今思うと単なる食わず嫌いで、エンジンのカタチだってデスモとたいして変わらないじゃないと思うのですが。
こういった60年代ドカシングルに対しては時系列の知識など全くなく、脳内では全てが一元的に存在しています。
GTもモンツァもマッハ1もマーク2もあのエリートも系譜はさっぱりです。

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で、エリート!175s/200s。こればっかりは別格。
とにかくタンクがもの凄く美しい!!

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苦しいときのカブ頼り

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5~6年前、スーパーカブが欲しくて探した事があります。
親の面倒をみるのに、駅からバスで実家まで通うのが大変だったからです。
実家の近くの自転車屋さんにボロボロの中古の売り物があり、値段を聞くと「7万円」。
いくらなんでもそんなに出せない。というのも僕が以前買ったスーパーカブ90の新車が10万円だったからです。
カブ90は盗まれるまで乗って2年くらい。1000キロも乗らなかった。あれから何年経った頃だろう。
イザという時頼りになる。
そしてカブはブログネタに困ったときにも役に立つ。

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カブ王国といえばベトナムだろう、と思っていました。
だけど実際に行くとハノイもホーチミンにも普通のスクーターばかりがあふれてました。
カブやメイトが多かったのはモロッコでした。あの砂漠の上っ張り衣装がカブタイプには似合うんですよ。
僕の持ってた90カブはカーキっぽいグリーンでした。ありふれていて、自然。猫でいえばキジ猫みたいなものか。
2人シートの赤カブもいいですが、新型125のスーパーカブ、とくに赤シート/ブルーがいいです。

値段以外は最近の125ccの中で最高なんですが。残念ながら頭の中が30年前の物価で固まっちまったです。

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カワサキレーシング80年代

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広告にコークバリントンが使われているとは知らなかった。

AR50/80はカワサキレーシングの顔。
カワサキ2ストレーサーイメージが宿る。250/350のKRは当時速かった。市販レーサーTZ250/350の牙城を崩したのがKRだった。
350ccクラス、とくに最後のチャンプモデルは速さだけではなく美しい。
タンクシートの造形も美しいのですが、1982モデルのカウル上部は全面スクリーンではなくくり抜かれた「マド状態」。これには本当グッときた。

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アントンマンクはこんな顔の人だったのか。
「ボエリ」というヘルメットメーカーで知った人。上野で売っていたヘルメットにはAマンクレプリカがあった。
ちなみに紙のヘルメットとはちょっと違う。
80年代カワサキワークスを代表する人だった。
昔のカワサキ乗りには圧倒的にコークファンが多い。
今でいうスーパーバイクのジョナサンレイかな。

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80年ちょいのカワサキ広告。カタログの一部です。
当時もカワサキは速かったんですよ。本当!!!
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カラフルな商業車125

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ヤマハのA7は350ccではなくて125cc商業車だ。
最近商業車を見る目が変わった。荷台付きのスズキが砂浜を走るカタログを見てからかも知れない。
全身真っ赤の海外向けA7は表紙イラストの中ではレジャー、通勤での使用が描かれている。
2人乗りシートだからか。このように全身カラフルだと印象も随分違う。
黒が地味なのか、商業車はカブ以外は決まって黒。
4輪でいえば逆に高級車/VIPイメージが黒だというのに。

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店舗用ファイルを見ていたら、このたくましいモノクロームのプレスフレームボディに
「働きのよさは一番!」と大きく書かれ、
●会社の連絡用に●山林のパトロールに●レーサーへの改造に●運搬に
と。

「運搬に」の前に、なんと「レーサーへの改造に」だとぉ?
山林の〜と書かれているからにはオフロードにも強いかも知れない。

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XL125s 先にバイクありきで使い方を考える楽しみがある。

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これちょうどいい大きさ。普段はどうせ高速になんか乗らないのだから。
この、ちょうどいい大きさとか存在が地味で真面目なんて言い方は自分が今まで興味を持たなかったバイクに対し必ず使う表現だと気づいた。

今こういうオフ車旧車はどうなんだろう。
ある程度大切に扱われた個体だけが残っているのか。
XL125sというモデルはいま、タマ不足なのだろうか。
昔「オフロードバイクの中古は買うな」と言われていた事があった。
転倒履歴なんてあって当たり前。外観は奇麗なのにとんでもないしろもの多く、外見からなかなか評価するのが難しい、と言われた。

ホンダにはその上位クラスより、その125cc版のほうが姿かたちにバランスがとれていて美しいという事がよくある。

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このチラシはXR125。タンクには「HONDA」ではなくウイング付きHONDAロゴ。XRという名前でもウインカーがついてるし、それほどハイパワーに見えないし、XLと同じだろうと思う自分の無知識振りが可愛い。

時々ですが、ちゃんと仕事もしているのですが、それでも僕の今の生活は堕落にどっぷり二度漬け状態。夜更かし&朝寝坊、昼寝&酒浸り。まだ明るい夕方5時頃から酒を飲みはじめる、それこそ真性クズそのもの。もちろん今が人生の絶頂でもあるのですが、際限なく堕ちていく自分がなんとも愛おしいのです。
マインドの腐敗した自分を嘲笑する自分自身がいたりして。ただ、この二人の「自分」同士はまだ仲良しなんで救われています。
この曲を聴くとほっとします。


カワサキ、リッターバイク時代

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カワサキオーバーナナハンクラスにはあの頃空冷で角張ったタンクの二本サス。1000ccクラスの肉食モンスターがひしめいていた。
えーと時は1982年~83年、空冷GPZシリーズから水冷ニンジャに進化するちょっと手前の話です。
GPという名の赤黒のイメージの強い一派もいた。
今だから言える事です。これらは異次元の、というか別世界の話でした。
中型限定免許の僕にとって、高嶺の花。バイクに関する話題/関心はすべて400cc以下で完結するものでした。

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乗れる乗れないという免許証上の排気量制限から興味対象がすべて中型限定となったのでした。
ドカやMV、モトグッチといえば350のツインを指し、BMWもノートンも存在しない。ハーレーといえば2サイクルでトラといえばなんと200ccのトラカブ。
中型免許制度って、外国から見たら不公正な「非関税障壁」そのものじゃないか。

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350の3気筒に乗っていたカワサキファンのコバヤシは限定解除したとたんにZ2、そしてGPZ1100に乗り換えた。
彼の仲間の瓦職人はZ1100GP。姿かたちは違うのに似たような名前で混乱してしまう。
気力も体力もあり余る年齢で400ccの縛りから解放されたら、そりゃ頂点の化け物クラスに飛びつくわな。体格、技能など自分に合った車種を選びましょうなんて美しききれいごとは、きれいに中型免許制度が霧散させた。

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結局1000ccバイクに乗る事も持つ事もなかった自分なんですが、そりゃハイパワーバイクが怖いってだけで興味がない訳じゃなかった。
好きで、いいなあと思って、持つ事が出来なかったバイクといえばカタナでもローソンレプリカでもCB1100Rでもなくて、ヤマハのMT-01なんですよ。






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